利点と注意事項の把握

合同会社の設立を検討する場合には、株式会社を設立したり、個人的に事業を行なったりするのと比較した時のメリット・デメリットを理解しておくことが大切です。まず、合同会社を設立する場合、「手続きに掛かる費用やランニングコストが少なくて済む」、「利益分配や会社経営を自由度の高いスタイルで行なうことができる」というメリットがあります。

合同会社は,組織運営に関するルールを自由に決めることが可能であり,原則として全社員が自ら会社の業務執行にあたることとされていますが,定款に定めることによって業務執行社員を限定することも可能です。この点は,株式会社とは大きく異なる点です。

また、資金を調達するための選択肢が多いのも、合同会社のアドバンテージと言えます。合同会社では、社債の発行をすることができるほか、創業融資の審査を受ける場合などに、株式会社より条件が不利になることもありません。そして、合同会社には、株式会社と同じ税制が適用されるため、節税対策を講じることができるという利点もあります。

その一方で、合同会社の場合、日本国内での知名度が低いという問題点があります。特に、中小企業を相手としたビジネスを行なう場合には、合同会社に対して、株式会社よりも地位が低いという認識が持たれていることが多いので、合同会社の設立は控えた方が賢明と言えます。また、合同会社では、基本的に、全ての出資者が業務執行権を有します。そのために、出資者同士に意見の対立があると、会社経営に支障を来たしてしまうリスクが存在します。